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花蓮、希望を咲かせる!2025年「繁花盛開 We Bloom!」計画始動!



「小石花」が紡ぐ、震災からの復興と新たな魅力。

この夏、花蓮で7つのテーマ別イベントが開催されます。


【台北、2025年6月18日】 

花蓮県政府は本日、台北101にて、2025年花蓮「繁花盛開 We Bloom!」計画を発表しました。この革新的なプロジェクトは、花蓮の都市観光イメージを一新し、震災からの力強い回復と無限の可能性を世界に発信することを目指しています。


2020年からのCOVID-19パンデミックにより、台湾花蓮の観光業は壊滅的な打撃を受けました。国際的な渡航制限が敷かれ、外国人観光客はほぼゼロの状態が数年間続き、2021年に台湾鉄道脱線事故が発生、花蓮方面への鉄道利用に影響が出ました。2022年後半から水際対策が緩和され、観光回復への兆しが見え始めたものの、2023年には複数の台風が台湾に接近・上陸し、特に東部地域で交通網に混乱をもたらし、観光客の動きを鈍らせました。

そして、2024年4月3日には花蓮地震が発生し、花蓮の観光業は再び甚大な被害を受けました。観光客は激減し、特に観光の目玉である太魯閣国立公園は現在も復旧作業が進められている状況。結果、多くのホテルや観光業者が経営難に陥っており、現在、官民力を合わせて花蓮を含む観光業の回復に取り組みが行われています。


花蓮地震では、観光業全体に大きな影響を与えましたが、文化クリエイティブ産業も例外ではありません。

観光客の減少は、これらの施設やアーティストの活動にも直接的な影響を与えていますが、文化クリエイティブ産業は、地域の回復力と独自性を発信する重要な役割も担っており、復興の過程でその価値が再認識されています。


「小石花」誕生:花蓮の新たな象徴

本計画、「繁花盛開 We Bloom!」の目玉は、台湾を代表するアーティスト陳普氏と日目247Visualartデザインチームが手掛けた、花蓮の新たな都市観光IP「小石花(Xiao Shi Hua)」です。地震で傷ついた大地から奇跡的に芽吹き、鮮やかな花を咲かせる「小石花」は、花蓮の不屈の精神と生命力を象徴しています。国際的なデザイン賞を多数受賞している陳普氏の創造性により、「小石花」は花蓮の回復力と希望を世界に伝えます。


「神農生活」が紡ぐ、花蓮の物語

2025年大阪万博にも出展するライフスタイルブランド「神農生活 Maji Treats」が本計画を主宰。花蓮の魅力的な日常や隠れた文化を国内外に紹介します。神農生活の範姜群季執行長は、「花蓮の壮大な自然だけでなく、その平凡でありながら偉大な日常こそが、花蓮の真の感動的な場所なのです」と語りました。


文化、芸術、デザインが融合する新たな花蓮

「繁花盛開 We Bloom!」計画は、「繁栄」「花蓮」「豊かさ」「開放」の4つの精神を核に、以下の5つの側面から花蓮の魅力を再構築します。


花蓮は、台湾原住民の多様な部族(アミ族、タロコ族など)が暮らす地域、豊かな文化がクリエイティブ産業の重要な源になっています。

原住民の伝統的な織物、木工品、石細工などが、現代的なデザインや用途を取り入れて再構築されて新しい形で発信されています。

部落では、伝統的な歌や踊り、料理体験、狩猟技術(弓矢、投網など)の体験プログラムが提供されており、地域の文化体験プログラム:を活用し、観光客が原住民文化に深く触れる機会を提供しています。



花蓮市内や近郊には、古びた日本式木造家屋を再利用した書店「時光中古書店 (Time Used Bookstore)」や、旧電力ビルを改装した「山海百貨」など、小規模ながら個性的な施設があります。日本統治時代の酒造工場の面影を残す歴史的建造物がリノベーションされた「花蓮文化創意産業園区(A-ZONE)」に足を運ぶと、地域特商があるアート空間やショップ、カフェ、レストランがあり、ゆっくり楽しめます。


この夏、花蓮で感動体験を!7つのテーマ別イベント開催。

今年の夏、花蓮では7月から8月にかけて、老若男女が楽しめる7つのテーマ別イベントが開催されます。


①太平洋国際石積み芸術祭(~8月31日):

七星潭海岸が国際的な芸術作品で彩られます。

②花蓮FUN夏休み(7月12日~8月10日):

鯉魚潭で5種類のウォーターアクティビティが楽しめます。

③自転車サイクリング(7月中旬~):

花蓮の山と海を自転車で巡り、限定メダルを獲得!

④太平洋南島連合豊年祭(7月18日~20日):

国際的な原住民文化の祭典で、共に踊りましょう。

⑤夏恋嘉年華(7月23日~27日):

東大門広場で5日間にわたる音楽の祭典!

⑥星空音楽会(8月2日・23日):

富里稲わら芸術区と七星潭でロマンチックな星空音楽体験。

⑦花蓮忘憂大地感謝祭(8月~10月):

六十石山で壮麗な金針花畑を鑑賞。


「繁花盛開 We Bloom!」計画は、単なる観光プロモーションを超え、花蓮が困難を乗り越え、再び光り輝く未来へと歩み出す証です。



台湾、特に花蓮の観光業の本格的な回復には、依然として時間と多大な努力が必要な状況です。この夏は、花蓮に足を運んではいかがですか?


繁花盛開 We Bloom! 公式サイト: hlwebloom.tw



おまけ。

コロナ前に、企画コーディネートで関わった番組のリンク。

J WAVE NATIVE MUSIC -台湾 台東・花蓮 編-

台湾の東海岸の魅力が詰まってますよ。


TEXT BY: 伊禮 武志(你好我好)



 
 
 

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